完璧な親はいない

アメリカで脳教育講演をしたときに、あるアメリカ人が
「私は、至らないことも多いし、教育の専門家ではありません。
また、自分の経験が完全でもないのに
どうして子供を教えられるでしょうか?」と質問しました。

多くの親が子育てに自信がないと言います。

この世に誰一人として完璧な親はいません。
人間は不完全ですが、その不完全さのお陰で
続けて成長できるのです。

教育の側枝は人に任せられても
中心は、あなたが守らないといけません。
子供が外で学んでくるのは「知識」です。
「精神」を教えられるのは親です。

出世したり、知識が多いからといって
尊敬される親になれるのではありません。

自分の人生に信念を持って
正直に、堂々と、生きる人が
素晴らしい親です。

それでこそ、子供を鏡のように明るく
輝かせられるのです。

鮭の遡上

日本ベンジャミン人間性英才学校で
生徒たちは「A dream year~夢の1年」を過ごします。

A dream yearは、鮭が川を遡るときに必要な
ヒレの力を回復する期間です。

子供たちには、もともと
川を遡る力がありました。

現実に疲れて、ヒレが傷ついているだけなのです。
1年間休んでヒレが元気になると
いつでも川を遡ることができます。

子供たちに、時間と機会が必要です。

誰かにさせられたり
人のものさしを基準にするのではなく
自分の時間を自分で計画し
飛び込んでチャレンジし、
そのプロセスで学ぶ経験が必要です。

自分の成長ストーリーを持っている子は
どんな環境の変化にも適応できます。

さらには、脳を活用し、
自分の環境をデザインできる子に成長していきます。

公転と自転、そして共感

私たちの体のすべての部位は、
それぞれの動きに、また、
その動きが作り出す全体の変化に、
いつも感覚を開いて耳を傾けています。

これは地球の「公転と自転の原理」と同じです。
地球は、自転しながら公転軌道に沿って太陽の周りを回ります。

すべての健康な細胞は、
全体を中心に、それぞれの活動を調節します。
私たちの体はそのようにしており、
地球も太陽もそのようにしています。

しかし、私たちの体内に
「公転軌道を守らない自転」のような、
自分の持つ情報とエネルギーを
周囲と共有しない誤った活動があります。
それはガン細胞です。

ガン細胞は、周囲と一切のコミュニケーションを断った細胞です。
ガン細胞は全体を殺し、
最終的には、ガン細胞自体も破壊します。

今、子供たちに公転と自転、
感覚を開いて共感しあう力を
育てる教育をしていますか?