原状回復の義務

ある公園で見た案内文が思い出されます。
「持ってきたものは、お持ち帰りください。
ここにあったものは、そのままにしてください」
地球においても、これが基本となるべきです。
地球は、私たちのものではありません。
許された期間に、私たちが得るものは
より広い土地やより高いビルではなく
何にも変えることができず
何にも壊されることのない
内面の成長です。
私たちが使うすべてのものは
環境や資源、技術はもちろんのこと
時間や空間までもが
そのような成長のためのツールとしての
使用を許されたものなのです。
だから、私たちには
それらをよく使い、
原状回復して返す責任があるのです。
このような観点から
経済理論と政治理論を立てると
それが地球経済学、地球政治学になります。
これらの原則が
地球上の私たちの暮らしの中で
常識となり、制度となったとき
幾度となく「生」を繰り返しながら
自らの債務を返済する、いわゆる
輪廻という宇宙の支払いシステムは
もはや必要なくなることでしょう。

青年よ、自分の人生を生きよう

今の時代の厳しい現実に閉じ込められ
道を探す青年たちに
メンターを名乗り出て
道を案内しようとする人がいます。

メンターが示す解決策の共通点は
「世間が要求する基準に自分の人生を合わせるのではなく
自分自身の人生を生きなさい」ということです。
これは、創造的な人生を生きるとも言えます。

青年が、自分自身の人生を生きるというのは
漠然としていて、なおかつ勇気のいる選択です。

それがどんなものなのか
どうずれば、そうできるのか
そのような人生の目標とは、
いったい何なのか分からないからです。

分からないまま一歩を踏み出すのが
本来、青年の道です。

分からないまま、一歩一歩踏み出しているうちに
自分が何者なのか分かる瞬間がやってきて
自分自身を信じる感覚も大きくなります。
自分自身を信じて進む道が「私の道」です。

このとき、自分が信じる「私」は
感情に染まっている私ではなく
感情を眺める私、
欲望に浮かれる私ではなく
欲望の根を観察する私です。
それがオルから出た自我です。

成長のためのステップ

人生には辛いときもあれば苦しいときもあります。
そんなときは誰しも夢をあきらめてしまいたいという
誘惑にかられるものです。
試練を避けて回り道をすれば、苦痛はさらに大きくなり
結局、環境や自分の限界にひざまずくことになります。
試練は魂の成長のためのステップです。
試練を克服すれば、危機は人生の新たな機会となります。
困難を避けずに堂々とぶつかれば
問題を克服できる勇気と知恵が湧いてきます。
大変なときは、自分の肩をポンと叩き
「大丈夫」「君はできる」と声をかけてあげましょう。
私たちの魂は、他の誰かではなく
あなた自身の慰めに大きな力を得るのです。