生命の変化

私たちはかつて小さな虫でした。
地球という大きな次元から見ると
微生物のようなものです。

父親の精子と母親の卵子が出会って
新たな生命になるためには
精子も卵子も消えなければなりません。

これを死んだと見るべきでしょうか?
変化したと見るべきでしょうか?
生命の変化と言うべきでしょう。

自然はすべてこのようなものです。
咲いた花が実を結ぶためには
その花は死ななければなりません。
実は死んで種を作り出します。
種も死んで新しい芽が出ます。
このように生命の世界は
常に回り続け、循環しています。

春に、芽生えた若葉は
秋になれば、落ち葉になります。
緑したたる春の若葉だけが美しいのではなく
紅葉した秋の落ち葉も美しいのです。

人間も同じです。
若い時だけが美しいのではなく
歳を重ねても美しいのです。

私たちは死の意味を自然から学ぶことができます。

新たな時代の主人公は地球市民

平和な未来の地球村建設のための
哲学の核心ポイントは
「地球、人間、脳」の3つです。

「地球」は、
私たちが追求するすべての価値の土台であり、人生の根源。
対立する人種、宗教、思想などを統合できる中心価値です。

「人間」は、
調和の取れた地球村を創造する責任を持つ実践の主体です。
地球と人類の問題を自分の問題として眺めるとき、
私たちは地球市民に生まれ変われます。

「脳」は、
地球と人間をつなぐハシゴです。
地球の文明の変化を創造するカギが
人間の脳の中にあります。

今日の地球は物質文明の頂点に達し
精神文明への一大転換期を迎えています。

未来に備えてください。
これからやってくる新しい精神文明の時代を開く主人公は
自分の脳を生産的、創造的、平和的に活用する術を知る
地球市民です。

脳は豊かな環境を好む

バークレー大学の神経心理学科研究チームは
乳離れしたマウスの赤ちゃんを対象に
「退屈が脳に与える影響」を観察しました。
その結果、単調な環境では
たった4日で精神的な退化が
始まったといいます。

幼い時ほど
環境の影響は支配的です。

学校のチャイムが鳴れば
塾に行くような
単調な生活では
脳が疲れやすいのも当然です。

子供の脳は親が思っているよりも
はるかに優れた能力を持っています。

親の過保護でその能力を
使う機会を逃さないように
子供が興味を持って様々な経験が
できる場を作ってあげましょう。

幼いころはたくさん見て、たくさん聞いて
たくさん経験するのが良いのです。