100歳まで生きるかもしれないという
考えからくる最初の感じは、
決して楽しい期待感ではありませんでした。
それは「しまった!」でした。
ハーフマラソンに参加して
ゴール近くまで一生懸命走ってきたのに、
突然私が参加した競技がハーフマラソンではなく、
フルマラソンだと知ったような感じでした。
私の身体と心はフルマラソンを走る
十分な準備ができていないという思いから
当惑したのでした。
これまで、私の寿命、つまり私の時間は、
私に与えられたものと思っていただけで、
私が自分の意志で自分の時間を
増やすこともできるとは思っていませんでした。
このような一連の省察の末に、
老年に関する考えを劇的に変える選択をしました。
私は120歳まで生きることにしました。
私たちの前に広がる長寿時代が
人間に許す最大の数字を私の寿命と決め、
120年という長い目で
人生を新たに設計し直すことにしました。
一指李承憲著『120歳まで生きるという選択』より