脳は豊かな環境を好む

バークレー大学の神経心理学科研究チームは
乳離れしたマウスの赤ちゃんを対象に
「退屈が脳に与える影響」を観察しました。
その結果、単調な環境では
たった4日で精神的な退化が
始まったといいます。

幼い時ほど
環境の影響は支配的です。

学校のチャイムが鳴れば
塾に行くような
単調な生活では
脳が疲れやすいのも当然です。

子供の脳は親が思っているよりも
はるかに優れた能力を持っています。

親の過保護でその能力を
使う機会を逃さないように
子供が興味を持って様々な経験が
できる場を作ってあげましょう。

幼いころはたくさん見て、たくさん聞いて
たくさん経験するのが良いのです。

脳は健康・幸せ・平和を望む

多くの人は、健康、幸せ、平和が
環境や条件など自分以外のところから
やってくると思っています。

しかし、本当の健康、幸せ、平和は
自分自身から、つまり
自分の選択から始まります。

脳が健康、幸せ、平和を望んでいるからです。

すべての人が自分の脳に関心を持ち
脳を運営する方法について
教育を受けてほしいと思います。

これによって私たちは、常に脳に
健康、幸せ、平和を選択するよう
要求したり、説得できるようになり
脳はその方向に従うようになるのです。

私は特別な存在だという考え

昔、ある師匠が弟子を呼んで
飴を2つ手渡しながら、こう言いました。
「これはお前だけに特別に与えるものだ」

弟子は感動し、どうしていいか分からないほどでした。
宝物のように恭しく受け取り、
引き出しの中に隠して
誰かに知らやしないかとビクビクしていました。
他の人にとっては、単なる飴2つに過ぎないのに。

翌日、師匠はすべての弟子を呼び集めました。
弟子たちの修業のほどを一人ひとりチェックし
しっかりやりなさいと励ましながら
全員に飴を2つずつ分け与えました。

最初に飴をもらった弟子は、
急に力が抜けて意欲を失い
恥ずかしくて腹が立ちました。

彼は、師匠を恨みました。
自分は特別な存在だという思いを
特別じゃなくしてしまったという理由で。

これが「特別」というものに抱いている
私たちの観念であり、反応の仕方です。

私は特別だという思いの裏に隠れているものは何でしょうか?
注目されたいという思い、認められたいという思いと共に
認められないかもしれないという恐れがあるのです。