どんな人として生きていますか?

あなたの脳の中には
多くの人が住んでいます。

情熱にあふれ、瞳の輝いている人もいれば
毎日繰り返される日常に疲れている人もいます。

同じことを経験しても
肯定的に考える人もいれば
そうでない人もいます。

カリスマ性のあるリーダー
洞察力のある戦略家
師の心を持つ教師も存在しています。

痛みを包み込んでくれる暖かい母、
厳しいながらも優しい父、
好奇心に満ちた瞳の子供もいます。

また、社会や国の行く末を案じる指導者、
グローバル地球村に堂々と立っているリーダーもいます。

あなたは今、どのような人として
生きていますか?

私たちは皆、つながっている

振り子がそれぞれ異なる動きをする
掛け時計を壁にかけるとします。
1~2日過ぎると、すべての振り子が
一斉に同じ方向、同じ速さで動くようになります。

速い振り子が、遅い振り子を
自分のスピードに合わせさせるからです。
これを「同調化現象」と言います。

同じように心も
エネルギーの力が大きいほうについていきます。
子供は親のエネルギーに同調し
生徒は教師のエネルギーに同調し
社員は社長のエネルギーに同調します。
個人は家庭や社会、国や人類全体のエネルギー場に同調します。

いくら私がうれしくても全体が暗ければ
私の心も完全に喜んだり幸せにはなれません。
しかし、全体のエネルギー場が明るく肯定的なら
私の心が少し暗くても、すぐに気分が明るくなって良くなります。
エネルギーの世界で見ると、私たちは皆、つながっているのです。

感情から抜け出すプロセス

誰かが私に過ちを犯せば
憎しみや恨みの感情が生じます。
その感情が当然のように思えると
自分の問題点がまったく見えません。
自己弁護して正当化しながら合理化しようとします。

「私にこの感情が起こるのは至極当然だ」という状態は
意識が感情にべったりくっついているのです。

ミスだったのは分かるけれど
この感情を手放したくないときは
少し分離している状態です。
これは、感情が私に乗じて楽しんでいる状態です。

「手放さないといけないのに、
私はこの感情から抜け出せるのだろうか?」というときは
少し抜けだしている状態です。
そして、感情から抜けだそうという
意志と自信が生じるときは
とても力がついた状態です。
これが感情から抜け出すプロセスです。

私たちは日常の中で
感情に陥っていることがあります。
感情は私自身ではなく
私が使ったり、分離したりできる
「私のもの」だということが分かれば
私たちは感情から自由になることができます。

感情は私ではなく私のものです。
感情と欲望の波を眺めることのできる
無心の目が明るくなるとき
私たちの意識は、偏りのないゼロ意識を回復できるのです。